チャットレディのキセキという映画をご存知でしょうか。

ライブチャットやチャットレディが舞台という珍しい作品です。

今回は、チャットレディのキセキについて、あらすじや感想などを徹底解説していきたいと思います。

作品名チャットレディのキセキ
公開日2018年8月18日
時間79分
主なキャスト吉川友
鈴木裕樹
中村有沙
綱島恵里香
優希美月
小牧那凪
監督川口浩史
脚本監修村川康敏
脚本印東由紀子、大竹菜々子
公式サイトhttps://www.chatladynokiseki.com/

チャットレディのキセキは、2018年に公開されたライブでゴーゴーという実在するライブチャットを舞台とした作品です。

きっかという愛称で人気のアイドル吉川友さん、男性俳優集団のD-BOYSのメンバーとして活躍しているイケメン俳優の鈴木裕樹さん、両キャストが主演を務めています。

ライブでゴーゴーとは?


ライブでゴーゴーは、ノンアダルト専門のライブチャットです。

国内のノンアダ専門としてはFANZAと並んで非常に有名なライブチャットなので、現役のチャットレディのみなさんにとってはチャットレディのキセキはコンセプト的に気になる作品だと思います。

公式サイト:ライブでゴーゴー
https://livede55.com/

チャットレディのキセキのあらすじ


チャットレディのキセキは、ライブでゴーゴーでアルバイトをしながらもピアノコンクールでの優勝を目指す主人公の物語です。

「主人公はピアノコンクール優勝を目指す音大生で、ノンアダルトのライブチャットでアルバイトをしています。
ノンアダのライブチャットは会話がメインなため、主人公はお客さんを喜ばせるために特技のピアノを披露するスタンスでチャットをしています。

そんなある日、もと世界的ピアニストの男性がお客さんとしてやってきます。
主人公はいつもと変わらず、ピアノの演奏を披露します。
お客さんは自分もピアノが弾けることから、ノンアダのチャットでピアノを売り物にしていることに嫌悪感を抱きます。
そして、無言のままショパンの幻想即興曲を弾き始め、その見事な演奏に主人公は唖然とします。

ピアノの演奏が素晴らしかっただけではなく、彼が演奏したショパンの幻想即興曲は主人公がピアノコンクールで演奏する課題曲でもあったのです。
主人公はこの偶然を運命に感じて、彼にピアノの指導をしてほしいと頼みます。
しかし、彼はライブチャットはお金を払って会話をするサービスなうえにピアノまで教えるのはメリットがないと言い、・・・。」

といったストーリーで、ライブチャットを舞台にした設定がほかの映画にはない一番の見どころです。

チャットレディのキセキはジャンルでいうとヒューマンドラマなので、エッチなシーンがあるわけでもなく、女性でも見やすい構成になっています。

チャットレディのキセキの評価レビュー

Yahoo!JAPAN映画では、2020年8月時点のチャットレディのキセキの評価は、口コミ数9件で☆4.33点です。

この作品の評価はかなり意見が分かれており、高評価と低評価が極端です。

一部ネタバレも含みますが、気になるかたはレビューを参考にしてみてくださいね。

高評価のレビュー

「総合評価 ☆☆☆☆

ピアノ演奏シーンが多くて、それが私は楽しめました。全体的にゆっくりしていて、画面をキレイだなぁと思いながらみてました。テレビドラマの延長ではなく、映画らしい映画でした。ラストがとても良かったです。また見に行きます!」

引用元:Yahoo!JAPAN映画
https://movies.yahoo.co.jp/movie/364339/review/4/?c=2&sort=lrf

低評価のレビュー(ネタばれ注意)

「総合評価 ☆☆

正直HPのCMとストーリーのところを見ただけでもう落ちがわかってしまった作品です。実際に会っていない設定で、いざ会おうとしたときに会えず、彼女には驚きの秘密がってなると大体過去か未来系、もしくは死んでるとか脳とリンクしてなどファンタジー要素入ってることが多い。それにチャットの会社が作ってけど、出会うのを禁止してるのに映画は、まるでチャットの出会いを推奨してるの?って思っちゃいます。チャットレディーが同じ様な意見言ってる方もいました。正直高評価が信じられない…」

引用元:Yahoo!JAPAN映画
https://movies.yahoo.co.jp/movie/364339/review/6/?c=1&sort=lrf

チャットレディにおすすめの映画?

この映画は「インターネットを通じて物語が進む」という点が脚本家の立場的に一番表現したかった部分で、
今はSNSを使うことが当たり前になっている時代で、その部分は非常に現代的な仕上がりです。

個人的な感想としては、映画というのは設定よりもストーリーが重要。
序盤ですぐに展開が分かってしまうのもあり、驚くことがなければ泣くこともなく、もう1度みたいと思わせられる要素がとくになかったのが残念です。

全体的にピアノの演奏が多いのも印象的でしたが、ストーリーをもう少し工夫したら面白いのにという感もありました。

アニメだと「ピアノの森」や「四月は君の嘘」などは非常に有名、
映画なら「セッション」や「カルテット」などがありますが、
こうした音楽系の名作に一撃を与える何かがあるかと言われると難しいです。

チャットレディという設定はとても面白いのにストーリーが物足りないといった感想でしたね。

チャットレディにとっては共感できる部分がある

現役でチャットレディのお仕事をしているかたにとっては、設定的にも共感できる部分がある作品です。

実際、多くのチャットレディのかたは何かしらの目標を持って、それに向かって人生を送りながらも、稼ぐためにチャットレディをしていると思います。

自分の人生を重ね合わせながらも楽しめるところは、この作品の一番の魅力かもしれません。

チャットレディを知らない人にとっては不完全燃焼

逆にライブチャットやチャットレディを知らないかたにとっては、こういう仕事やサービスがあるんだよということを知ることができるだけに、もっとそこにスポットを当ててほしいと思う人は一定数いると思います。

物語はピアノを軸に進んでいくため、ライブチャットやチャットレディに関する表現はたくさんあるのに、そこを主人公のピアノ人生に割かれているのはちょっと残念です。

まとめ

個人的には素材がいいだけにあとひと押しというやや辛口な感想となりましたが、ぜひチャットレディのかたには見てほしい作品です。

また、見終わったあとにチャットレディ同士でお互いにどういう感想だったのか、意見交換をしても面白いと思います。